ちょっと社会的な話を書いておこうかと。
インボイス制度の基本姿勢って、売買つまり発注側と受注側で記録をしっかり取れ、と言うことなんだと思うが、あくまでも、お役所がやっている取引手法を民間企業もやれ、と言っているに過ぎないのでは無いかと思う。
で、お役所がやっている手法が正しいかというと・・・馬鹿言ってんじゃねえ、ってなる。
まず発注に関する考え方について、そもそもの姿勢がおかしい。
- 発注する仕事は、同じような業態であればどこでもできる仕事である
- 利益供与などが行われない公平さを示すためには、合い見積もりが必要である
- 発注先を決定する為には第三者が納得できる理由が必要である
お役所のいう発注というのは、その仕事の中身に関係なく、こんな前提で判断されている。で、この判断の仕方が、現在の「ダメな日本」を牽引しているという非常に大きな問題であることに、まるで気づいていない。
何が問題か?
企業、とくに中小企業においては、他社との差別化を至上命題として頑張っているところが殆どだと思う。中には、大企業にぶら下がって、安泰だとおもって頑張らない企業もあるかもしれないが、大体は差別化は必須だと考えている。
差別化とは、その企業にしか出来ないコト、である。
発注に於いて、その企業にしか出来ないコトがあるから選択するのが基本形になる。そうで無ければ、単なるコスト競争でしか無いので、受注側が得することは、まぁ、殆ど無い。その企業にしか頼めないから、発注額は高コストになっても発注するのである。
で、この前提が、民間の企業選択判断としては重要になる。ところが、先に挙げた判断基準では、差別化された技術はない、というのが前提になる。こんな馬鹿げた判断基準を持ってこられたら、仕事にならないだけでなく、間違いなく世界に後れを取るのは当たり前である。
もう一つ、「世界に後れを取る」と言うことに対して、お役所の危機感は無い、と言うのも問題。
と言うのも、やはり国内だけではやっていけないので、海外相手にビジネスをせざるを得ないのだが、監査だ、税務調査だ、といってやってくるお役人は、海外のことは分からない、と平然と言ってくる。何かというと、取引において、海外との取引では、現地現地で様々である。共通なんて言葉は、ほぼ意味をなさない。ところが、これを理解しない、自分の、つまりお役所にとって理解する必要が無いと言ってのけるのである。
海外ビジネスで大事なのは、取引先の国の文化である風習であり常識である。これはたいていの場合日本と全く異なる。ところがこれを理解しない上に、民間企業に対して平然と日本流を取引先に押しつけないのが悪いとばかりな態度を取ってくる。
で、先に挙げたインボイス制度である。優良で大手の海外企業は、インボイス制度に合わせてくる余裕があるが、そんなものに追従していられるか!という企業が圧倒的に多い。
インボイス制度のもう一つの問題は、「民間企業や個人は”必ず”脱税をしており、経営数値などは”改ざん”をしている」という性悪説を前提にしている点ではないかと思う。
要するに、お役所のやり方が正しいのだから、日本の企業は全部これをやれ!といっているのと同義では無いかと思う。
お役所は、そもそも判断基準が”おかしい”のだから、正しくはないのである。
このあたり本当に分かっているのかねぇ・・・
日本の成長阻害を促進している元凶が、自分たちだと認識しているのかね、日本のお役所や政治家は??
というか、デジタル庁ができて、なんかしているみたいだが、電話と電子データのダウンロード+印刷して提出という、デジタルでも何でもないことを、電子データにした!だからデジタルだ!と胸を張っている状態を自慢しないで欲しいんだけどな。
