異世界話は、小説であれ漫画であれ、RPGを文字や絵で楽しめる娯楽としてジャンルを確立していると言っても過言では無いだろう。かく言う自分も異世界話を書きたい描きたいという欲求はずいぶん前からあった。
最近の異世界、特に魔法に関する通念では無詠唱、思いの強さが魔法の権限や威力に関わる、といった解釈が為されている。この点について善し悪しを述べるつもりは無いし、自分で描いている世界観も似たような物だ。
だが、ふと30年以上前に読んだ死後の世界を紹介するという、所謂霊能者の本を読んだときの事を思い出した。
おぼろげだが、こんな内容だったように思う。
天国に行くのか地獄に行くのかは、誰が判定するわけでも無く自分が選ぶ。選ぶというのは明示的で無く、自身の考え方や思い等によってどちらかの世界に引っ張られるのである。
自殺をした者は自我が染んだことや自死とは結局のところ自分という人を殺すという殺人という行為であることなどを理解するまで、自殺することを繰り返す世界を作り上げ、そこで延々と自殺をし続ける。
悪に依存した者は、死後悪の世界に身を寄せる。その世界では現世と何も変わらない生活などがある。ただ善人がいない世界ではあるが。天国とは死を受け入れ、自身を見つめ次へと昇華することを理解した者が行く。この世界では、行きたいと思えば瞬時にそこへ行き、誰かと対峙すれば心の内が相手に伝わる。
次へと昇華すると言うことを説明するに当たり、死後の世界で特に天国と称される世界では、次元という言葉で説明されていた。より高次元を目指す為に生まれ死ぬのである。高次元に導かれるには高次元の存在によって導かれる。だが、高次元の存在は低次元の者からは光としてしか知覚が出来ない。
こんな内容だった。
いくつか異世界と符合するところがある。
思いが形になるという点で、魔法世界がまさに死後の世界に思えるのである。念じれば発現するというのは、水・火などの魔法発現であるし、瞬時に移動となれば、転移魔法。心の内が伝わるというのは念話と言われるものと同じだろう。創造魔法などは、地獄や自殺者の世界を創る物と同じ様に思える。
そしてもう一つ、符合する物として、火星人や金星人によるメッセージなるものである。このメッセージの中では彼等は異なる次元に昇華したと言うことを述べており、地球人とは次元が違うので物理的に邂逅は叶わないという物だった。
当時を振り返れば、SFで宇宙を物語り、超能力の真否が各所で語られたり、UFOの目撃や事件が報道されたりしていた。これらは、現在の異世界話の中で着地させると、かなりすんなりと落ち着くのである。
また次元の異なる世界観というのは、環世界という理解の中では納得いくものがある。極端な話、生物の知覚しうる世界は、生物毎に異なると考えられている。
ここでは、次元の異なる者たちとは、とか、UFOや霊の存在、とかを述べるつもりは無い。
ただ、自分も含めた人類が、意識という側面で変革が起き始めていると感じられるのである。
少し話が飛ぶが、地球という惑星、というよりは太陽系自体が宇宙という空間の中を移動していることは、別に目新しい話でも無く受け入れられている話だと思う。太陽は銀河の中心に対して公転しておりそれに従って地球もまた銀河を移動している。そして銀河もまた宇宙の中を移動している。
太陽系が移動していると言うことで、近年太陽系が、なにがしかの物質が満ちている領域に突入したという説がある。今までは空間としてその物質が極端に少ない領域であったとされている。その物質とは、所謂ダークマターである。他にも、太陽系を含め、星々は袋状になっている空間の中に存在しているという説も出てきている。
そして、パンデミックが発生している。パンデミック自体がどうだこうだと言うわけでは無いが、このウイルスの異常な変異速度の速さを科学者や医者はどのように捉えているのか非常に興味がある。また、ワクチンという名のワクチンでは無いものの接種が強制されている状況も看過できない。
これらを総じて、現在の地球人類は、歴史上において精神的、肉体的に重大な変化がもたらされているとしか思えないのである。
私は、想念が具象を引き起こすことは可能であり、これを可能にする1つの事象がダークマターなのではないかと考えていた。また、宇宙空間にある星々、我々が所属する銀河以外の銀河系は、現代の地球人が知覚する世界では非常に遠い世界だが次元、私はレイヤーと考えているのだが、が異なれば非常に近接した世界でないかと考えるのだ。そして異なる銀河の世界においては異世界で語られている話は、その殆どが実話になっているのではないかと。だが、あまりにも異世界で登場する世界は未来的な要素がなさ過ぎる。これは異世界を無意識下で知覚する能力あるいは伝搬されている情報の一部が欠落しているが故に、地球という事象で説明していることで、過去世界を引用した方が理解が出来ることから、多くの異世界話は、世界のあり方が中世的にならざるを得ないのではないかと思う。
いずれにせよ、異世界を舞台とした小説・漫画では、来るべき世界への準備マニュアルとなる可能性が高いのではないかと妄想しているのである。